年度別取り組み

理事長所信

公益社団法人 相模原青年会議所

2019年度 理事長所信

理事長 宇田川 隼

【はじめに】

人生には、幾つかの「鍵」と出逢う瞬間がある。それは形のない、そして簡単には出逢えない、長い冒険の中で初めて発見できる「鍵」である。その冒険は、誰一人として同じではない。しかし、幸運にも「鍵」を手にした者は、見えない扉の先に永遠に拡がる可能性という名の美しい景色と出逢うことができる。心震える瞬間とは…そんな瞬間に訪れる。

歴史は、常に今を紡ぎ、やがて有形無形のレガシーとして我々、そして次代の心に宿る。我々は、常に先人に与えられた今を生きており、その魂の襷を次代へと継承し、やがて土に還る。その時が来るまで一切の妥協を廃して命の炎を燃やし、今を紡ぎ続ける。

平成時代の終焉は、新たなリーダーの誕生を予感させる。新時代の幕開けは、社会を期待と高揚感で包み込む。我が国独自の伝統や文化に諸外国の知識や技術を取り入れることでイノベーションを遂げた明治維新。その時代を創った坂本龍馬、西郷隆盛などの英雄は皆、当時我々と同世代の青年だった。明治維新は、青年が創り上げた世界でも稀有な社会改革である。青年が放つ無限の可能性は、歴史が実証している。相模原市は、1954年11月20日、人口8万人で産声を上げ、高度経済成長期や人口急増の波に乗って発展を遂げてきた。基地問題を抱えるまちとして、2014年9月に相模総合補給廠約214ヘクタールのうち約17ヘクタールが返還されたのは、先人の血の滲むような弛まぬ努力が起こした奇跡である。また、2020年に東京オリンピック・パラリンピック競技大会を迎え、2027年には橋本駅南口に東京・名古屋間のリニア中央新幹線停車駅が開通する。相模原市に押し寄せるかつてない大きな次代のうねり、都市機能の飛躍的な発展の可能性をただ待つのではなく、我々青年は、その先頭に立って市民意識変革の旗を掲げ、未来を創る旗手となる。青年は、青年らしく、潔く、強く行動する背中をもって未来を語りたい。

現代社会は、全て我々人間が創り出した現実である。中には目を覆いたくなる人間の所業とは思えない凶悪犯罪や失敗した者を許さないマスコミや社会の風潮、東京一極集中による地域格差、人口減少問題がもたらす生産性や活力の低下、20代から40代の所得低下や将来不安による消費と子どもを生む力の減少、格差社会の歪みによる子どもの貧困や教育格差、そしてこれらに対する市民の無関心など問題も多く存在する。我々は、多くを望まなければ衣・食・住に大きく困ることもなく、それなりの暮らしを与えられる時代に生まれた。これは先人たちの弛まぬ努力のおかげであり、感謝の念に堪えない。だからこそ、今を生きる我々が社会に目を向け、様々な問題解決と発展に向けた取り組みに当事者意識を持って臨み、行動をもって未来を切り拓く必要がある。

そのために我々は、今までも数々の政策を打ち出してきた。新時代を迎える今、我々は、利他の精神の啓蒙を超え、結果に裏打ちされた未来の創り手へと進化を遂げていかなければならない。我々の放つ政策や事業は、一瞬の輝きに終わらない持続可能な社会への起点とならなければならない。我々は、地域社会を牽引する者として、地域を興隆させる地方創生や未来に可能性を実感する青少年育成、アクティブ・シチズンを拡大する一騎当千の人財育成、運動の効果を最大化する運営手法などに率先して取り組み、盤石な組織基盤をもとに地域に持続可能なインパクトを巻き起こす。これが我々に対する地域の承認を高め、また個々の会員が自らの事業で成長と成功を遂げることで、相模原JCというブランドの訴求力を高めていく。これをてこに更なる同志を募って組織を強化し、地域により巨大なインパクトを巻き起こす。この好循環を形成することが、相模原JCの持続可能な成長と発展の方程式である。そして、これこそが、まちがシビックプライドの気炎で包まれ、そこに住み暮らす子どもたちが希望に満ち、誰もが限りない己の可能性を躍動させ、挑戦できる人生を遂げる明るい豊かな社会へと続く道となる。当事者意識をもって、行動するJAYCEEとして、未来を担おう。地域が可能性と意欲に満つるとき、我々は豊かな心と人生を手にすることができる。

【新時代の活力とシビックプライドが織り成す地方創生】

地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上昇させる地方創生。この政策は、平成26年に制定されたまち・ひと・しごと創生法に基づき、相模原市においても、相模原市まち・ひと・しごと創生総合戦略が策定されるなど、地域戦略の中核に位置付けられている。地方創生の成否は、地域毎の特性や資源を最大限に生かし、「選ばれるまち」となるかにかかっている。そして、そこには地方創生をなさんとする覚悟をもって地域経営の視点を取り入れた実践的な人財の存在が不可欠である。

相模原市の特性の一つとして、希望に満ちた新時代の活力が挙げられる。相模縦貫道、圏央道開通、リニア中央新幹線停車駅が設置される橋本駅周辺地区、相模総合補給廠の一部返還地等の早期利用や小田急多摩線延伸に取り組む相模原駅周辺地区を一体とした広域交流拠点の形成は、約7000万人の人口を一本で結び、世界からヒト、モノ、カネ、情報を引き付ける世界をも先導する一大経済圏、いわゆるスーパーメガリージョンの一角を担うことになる。このように相模原市は地方創生の起爆剤ともいうべき新時代の活力に溢れている。我々は、これらの都市力向上の起爆剤を、この地域の未来を担う子どもたちとともに発信力あるツールに乗せて、無限の夢を描きながら市内外に広く強く発信をし、広域交流拠点都市としての位置づけをシンボリックに確立する。他方で、我々は、この都市機能の飛躍的な発展の可能性をただ待つのではなく、青年経済人の視点でデザインし、市の政策に反映させることで居住人口や交流人口の増加、地域活性化などのシティプロモーションにつなげ、未来に地方創生の活力を創出していこう。

地方創生を成すためには、これをリードする地域の人財育成、地域企業や市民の活力を醸成し、広域交流拠点都市に相応しいエネルギー溢れる地域力をつけることも必要不可欠である。そこで、我々の地方創生やビジネス戦略、シビックプライドや地域の教育など中核的な運動を相模原創造フォーラムというツールを用いて最大限に発信し、インパクトを相模原市から巻き起こす。これにより、地方創生を実現する会員の飛躍的な成長や組織の一体感、地域での市民まつりに代わる新たなJCのブランディング、そして市民の活力を創出する。この最大の発信の場は、一年間の運動とその成果を次代に繋げる集大成の場ともなるだろう。

スポーツが持つ力も、地域に大きな活力を与える。スポーツを通じて生まれる達成感や感動、選手とオーディエンスとが織り成す人とひととを繋ぐ一体感などは地域の活力を醸成する。特に、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の経済効果、文化交流がもたらす国際化は地域に新たな可能性をも与えてくれる。相模原市でも既にブラジル選手団やカナダボートチームが事前キャンプの実施を決める等の盛り上がりを見せているほか、自転車ロードレース競技のコースの一部に相模原市が組み込まれる。我々は、本大会がもたらす有形・無形の遺産(レガシー)やスポーツのもたらす活力を創出するため、オリンピック・パラリンピック開催を地域に発信し、大会への機運を醸成する。

新時代の活力は何もハード面に限ったものではない。地域経済を牽引する人財による地域企業の活性化、雇用創出も地方創生には欠かせない。我々の目指す地域経済活性化は、同時に社会課題を解決する形で相乗効果を図るものでなければならない。

日本の経営哲学には、古来より「売り手によし、買い手によし、世間によし。」の三方よしという近江商人の教えがある。これは現代のCSV(creating shared value)にも類するもので、1858年(安政5年)に創業した、近江商人の筆頭初代伊藤忠兵衛(後の伊藤忠商事の創業者)の座右の銘である「商売は菩薩の業、商売道の尊さは、売り買い何れをも益し、世の不足をうずめ、御仏の心にかなうもの。」にも如実に表れている。本業を通じた社会貢献により自社の利益を生みだして企業価値を向上させ、同時に社会課題を解決するこの経営哲学は、古来より商売人に受け継がれてきた日本経済の文化ともいえ、ソーシャル・イノベーションを起こす我々にこそ最も相応しい。他方で、社会課題の解決という観点では、2015年9月の国連サミットで採択されたSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)、いわゆるSDGsが2030年までに世界が成し遂げるべき課題を17の開発目標として掲げている。我々の営みはどこまでいっても世界の一部であり、75億の人間が世界を想い、行動に変えたとき、奇跡は実現可能な目標へと変わる。そこで、我々は解決すべき社会課題をSDGsに設定する。Think Globally Act Locally!行動するJAYCEEや地域企業が率先して社会課題に取り組み、その成功事例を蓄積してロールモデルの設定や手法の標準化を図り、地域への拡がりを持たせることができれば、社会の課題解決や企業価値の向上による雇用促進にも繋がり、社会と企業の発展という相乗効果を創出することが可能となる。 我々は、継続的な取り組みにはKPI(重要業績評価指標)を用いながら具体的に結果に繋げていく必要がある。

地方創生を成すには、このまちを想うアクティブ・シチズンの存在が必要不可欠である。相模原市は、 高度経済成長期に都心部へのアクセスのよさから急成長を遂げたベッドタウンであり、未だ市政施行65 年目の思春期の少年のようなまちである。これもあり、市民のまちに対する誇りや愛着、いわゆるシビッ クプライドが政令指定都市の中で最下位といわれている(三菱UFJリサーチ&コンサルティング2017年 6月14日発表)。このまちが誇りや愛着で溢れれば、当事者意識の強いアクティブ・シチズンがまちに溢 れかえり、明るい豊かな社会へと導くであろう。

我々は、創立50年代LOM運動指針でシビックプライドの醸成を掲げ、これまでも数々の挑戦をしてき た。しかし、シビックプライドの醸成はJCだけが取り組んでも拡がるものではない。このまちで活躍するア クティブ・シチズンたちとよりパートナーシップを強化して共創し、このまちの「ヒト・モノ・コト」を磨き上げて 強く地域に解き放つことで、より広く強いシビックプライドの気炎を起こし、地方創生への機運を高めてい く必要がある。 また、相模原市には、地域の発展とともに成長を遂げてきたまちの誇りである市最大級の市民まつり がある。このまつりは、昭和49年に市制施行20周年を記念して相模原のふるさとづくりをテーマに開催 されたものである。我々は市民まつりの創始者としてその歴史と発信力を何倍にも増幅させて、「よそも の。わかもの。ばかもの。」の発想を取り入れて、このまちとその未来に更なる誇りを実感できるような発 信力ある取り組みを実践する。

シビックプライドを共創する為には、市内で協働するアクティブ・シチズンの事業にも目を向ける必要が ある。我々は地域にインパクトを与える事業を開発するだけではなく、それらの事業が地域で輝きを増し、 アクティブ・シチズンの開発工場として市民のシビックプライドを醸成し、そして更なるアクティブ・シチズン を誕生させる。その積極的変化の連鎖を共創することで、まちに対する誇りと愛着が溢れかえる。

【未来に希望と彩を繋ぐ可能性の醸成】

JCは未来を創る。今と未来を同時に全力疾走で駆け抜ける我々だからこそ、切り拓くことができる未来 がある。人は未来に希望と彩を感じた時、限りないその可能性を挑戦に転化し、躍動する人生を歩むこと ができる。そして、未来を創る我々の躍動こそが決してぶれることのない起点となる。

組織の未来を想うとき、未来へと繋がる道が必要である。2017年12月、我々は、公益社団法人日本 青年会議所関東地区協議会の2020年関東地区大会を主管誘致する決議を採択した。我々は、2015 年に神奈川ブロック大会を主管し、その類まれなる機会から個の成長と会員200名へと組織の強化を成 し遂げた。学びは永遠であり、我々は常に次のステージを見据えている。

2027年のリニア中央新幹線開通に向けて地域のオピニオンリーダーとなるべき我々青年が、より力 強く地域を牽引する人財たり得るためには、自ら高い壁を設定し、これを乗り越えることで志を遂げる力 をつける必要がある。常に新しいリーダーを輩出し続けることがJCの普遍の価値であり、地域社会に対 する使命である。他方で、相模原市は広域交流拠点都市として圏央道が結ぶ関東の周辺圏域と繋がり、 これらの地域の潜在能力を最大限に活かし、都市間の相乗効果を用いて持続可能な発展を成し遂げる。 そのためには、関東地区大会主管という起爆剤を用いて、新世代の台頭を図り、またリニアと圏央道を 繋ぐ接点である相模原が相模原市と関東の周辺圏域の持つ未来のポテンシャルを関東全域に発信する 必要がある。全ての挑戦は準備によって予め結果が決まると言っても過言ではない。事業構築は勿論の こと、関東地区協議会の運動を一人でも多くの会員が体感し、肌で学ぶことで本当のシンクロが可能とな る。この関東地区大会へと続く一本道が、我々をより強く逞しくし、そして新たな頼もしい若者が現れるこ とを確信する。この道は、必ず我々の2027年へ希望と彩を繋ぐゴールデンロードとなる。

子どもたちの未来を想うとき、やはりその未来が希望に満ちていて欲しい。希望に満ちた未来とは、誰 もが限りない己の可能性を躍動させ挑戦できる、そんな未来である。

子どもたちの未来に対して地域ができることは、心の醸成に限らない。学校では決して教えてくれない 先進的な生きる知恵を伝え、未来に可能性の種を植えることもできる。可能性は、意欲を生み、意欲は やがて夢を育む。人生は、自ら心のキャンバスに思い描いた以上に拡がることはない。願わなければ到 達することもない。我々は、子どもたちの可能性や夢を育むことでそのキャンパスの無限の可能性を伝え、 未来を切り拓く一助となることができる。我々は、今まで磨き上げてきた青少年教育のプログラムに先進 的な教育を加えて地域全体への拡がりを持たせることができるよう標準化し、高い位置で一人でも多くの 青少年の未来を育んでいきたい。

相模原市の将来人口は2019年の72万3056人をピークに人口減少に転じ、50年後の2065年に は53万6958人まで減少し、0歳から14歳までの年少人口、15歳から65歳までの生産年齢人口が一 貫して減少するといわれている(2018年2月さがみはら都市みらい研究所)。この人口減少問題に抗す るべく、子育て環境の充実や就職・住宅購入世代の定住促進(転出抑制)の施策として、青少年教育に 可能性を感じる。ベットタウンといわれる相模原において、教育はむしろ地域資産である。学校教育の充 実は当然であるが、義務教育は定められたフレームがあるため限界がある。我々は、これを飛び越えて 学校では教えてくれないオンリーワンの多様な地域教育のプログラムを立案し、PDCAサイクルを繰り返して磨き上げることで、子どもたちがその無限の可能性を育む端緒となることが可能となる。我々は、学 校教育、家庭教育に加えて地域の教育環境を向上させ、市民が暮らしやすさを体感する多様な人間関係(つながり)の構築や子育て世代から「選ばれるまち相模原」を創出できるのではないか。日本一の子育て環境を目指し、行政とも連携を図りながら、青少年教育を地域ブランドにまで押し上げる可能性を追 求したい。

他方で、我々は人の持つ可能性の力を知るべきだ。たった一人が始める他者を笑顔にする力(パワー) が世界に奇跡を起こすこともある。一つの善意、一つの親切、一つの行動が3人を笑顔にし、その3人が更に1人で3人ずつに笑顔を伝播させ、それが永遠の拡がりを持ち、やがて世界が変わることもある。世 界は、想像を絶する速度で進化し、IT社会は何万km彼方の友人を瞬時に繋げてくれたし、世界中の現 実(リアル)を一瞬で共有できる時代になった。かつて、ペイ・フォワード(次へ渡す)を掲げ、世界を変えよ うとした者がいたように、世界中の人々の人生の僅か数分だけを貰い、善意の連鎖で75億の人生に希 望の灯をともすことができれば、そこには美しい彩に満ちた希望溢れる未来が待っているはずだ。我々 は僅かな時間の小さな、しかし笑顔を生み出す行動がもたらす奇跡を体感することで、恒久的な世界平 和が決して不可能なものではないことを確信するべきだ。そう信じて失敗を恐れずに挑戦し続ける事こそ、 我々青年の特権であり、最高に興奮する瞬間である。

会員の未来を想うとき、その成長と発展には活動支援が必要である。会員は皆、仕事や家族、大切な 人を抱える多忙な日々の中でJC運動に邁進している。JCの強さは、会員が日々仕事や家族等のため に地域を駆けずり回りながらも、更にこのまちの未来と自己成長のために覚悟と志をもってJC運動をし ていることに起因する。そんな会員に多様な支援をすることで会員がより運動に邁進しやすく、そして自 己成長を実感できれば、組織力も向上し、JC運動のインパクトもより大きなものになる。

まず、出向者である。同志の活躍は至上の喜びであり、一人の青年として刺激的である。人は見えな い世界に恐れを抱き、時として偏見からフィクションを生む。しかし、その実像を見た時、出向はJAYCEE の一年を何倍にも豊かにする最大の人財育成プログラムであり、言い方を変えれば会費の効果を何倍 にも膨らます最大の投資である。そのかけがえのない時間を過ごした同志を称賛して次のステージへの 懸け橋とし、またその経験を共有することで共鳴を起こし、新たな同志の冒険の始まりに繋げたい。

我々には、町田JCと多摩JCという商圏を同一にする同志達との絆がある。これを磨き上げれば、災 害時の協力体制や周辺地域にまたがる問題に協力して立ち向かうことが可能となる。出向でも支え合っ てきた周辺都市の同志たちとの絆は、必ずや会員の力強いサポーターになるであろう。

最後に忘れてはならないのは、我々の組織に内在する眠れる獅子の存在である。彼らを呼び覚ますこ とで我々は組織の規模に見合うエネルギーを手にすることができる。小さなコミュニティから同志の絆を 磨くことで見えてくる未来がある。行動するJAYCEEの姿は、必ずや同志の心に火をつけ、未だ見ぬオ ピニオンリーダーの誕生をもたらす。FACE TO FACEで磨き上げる血の通った折れない絆こそ、我々 が紡ぐべき未来の絆である。

【圧倒的な覇気と行動力を備えた一騎当千の人財開発】

青年は、無限の可能性に満ちている。その可能性は、決して目の前の仕事やお金などの有形資産に よって開発されるのではない。圧倒的な経験のみが醸成し得る無形資産は、自己成長を求め、開かれた 心と行動力を伴った青年だけに与えられた、可能性という名の美しい景色である。JC運動は、可能性の扉を開ける形のない「鍵」を探す冒険である。地域は、高い志と覚悟をもって挑戦しインパクトを創出する、 圧倒的な覇気と行動力を備えた一騎当千の人財によって、明るい豊かな社会という未来をこの手にするのである。

JAYCEEは、青年経済人である。JCの門を叩けば数年後人間力とリーダーシップに満ち溢れた存在 として飛躍的な成長を遂げ、地域やビジネスにおいても成果を上げる。この実績の集積が地域における JC最大のブランディングとなる。我々は、圧倒的な経験をした人財から学びの機会を得て一騎当千のJ AYCEEを育てあげ、同時に未だ見ぬ同志を募る必要がある。

のみならず、選ばれた同志だけが辿り着く、未だ見ぬ冒険に心を躍らせ、時には我武者羅に強く振り 回した両手で上昇気流を生み出す、そんな圧倒的な覇気と行動力を備えた一騎当千の人財開発プログ ラムが必要である。かつて黄河上流の竜門山を切り拓いてできた激しい急流、竜門を登りきることができ た鯉は竜になるという伝説があった。これが登竜門の由来である(後漢書 李膺伝)。急勾配の激しい流 れに逆らってこれを登り切った、厳しい試練を乗り越えた者だけが真のJAYCEEとして地域を牽引するリーダーになる。我々にしかできない特別な人財育成プログラムを開発し、徹底的に磨き上げる。JCでし か学べない、知識、見識、胆識を備えた高い志と覚悟をもって挑戦し、結果を導くリーダーを育てあげ、そ のリーダーが将来日本を牽引する人財に成る時、自己成長を掲げるこの組織は人財育成の冠を手にす るだろう。

市民意識変革には女性の力が欠かせない。イギリスのテリーザ・メアリー・メイ首相やドイツのアンゲ ラ・ドロテア・メルケル首相など世界のトップリーダーの多くを女性が占める時代である。この点、女性活 躍を敢えて標榜しなければならない我が国は、人の持つ可能性を十分に活かし切れているとは言い難い。 女性が活躍する組織は、多角的な視点での事業構築を実現し、社会をよりよい変化へと導くことができる。 我々も一人でも多くの女性リーダーを輩出できる組織に進化する必要があるし、社会において女性が持 つ可能性を存分に発信することで、地域に女性活躍の輪を更に拡げることが可能となる。

我々の組織においても、女性活躍のために必要な諸規定の改正などインフラ整備が必要である。

アクティブ・シチズンに満ちた世界を目指す我々にとって、拡大はその原点である。地域の価値は、観 光資源や魅力的な施設等だけで定まるのではなく、社会の担い手の数によって測られる。人は当事者意 識を持った瞬間、信じられない力を発揮する。この力を結集して社会をよりよい方向へと導くのが我々JC の使命である。

拡大は、同志を結集し、組織を強化するだけでなく、魂と魂の一騎打ちである点で最大の自己成長の 機会でもある。想いは伝わらなければ意味がなく、実戦こそ最大の成長の場である。そして、何より拡大 そのものがたった一人のJAYCEEでも可能な市民意識変革運動なのである。その意味で、全員拡大は 当然の帰結である。そして、JCの全事業は自己成長と変革につながっており、アクティブ・シチズンを生 み出す機会となる。この機会は最大の拡大ツールである。我々は、「全員拡大・全事業拡大」を掲げ、拡 大中期VISIONを軸として未だ見ぬ新たな同志との出会いに心を躍らせよう。

JCは、20歳から40歳までの限られた者しか入会できない。この限られた時間にJCと出逢った青年 は幸運であり、宝である。その扉の入り口は、正に可能性に満ちた景色の扉でなければならない。基礎 は土台であり、万能である。

ここでJAYCEEとしての背骨をしっかりと育て、2年目以降のJCライフが圧倒的な覇気と行動力を備 えた一騎当千のJAYCEEへの懸け橋となり、希望に満ちたものとなるよう日本JC等が提供する各種研 修プログラムに独自研修を織り交ぜて戦略的なアカデミー研修を実施する。

また、サマーコンファレンスは、新入会員にとって身近に日本JCの運動を体感でき、JCのスケールや 一騎当千のJAYCEE達の存在を実感できる場として、研修効果としても大きな意味を有する。

新入会員研修は、何もプログラムだけではない。我々は、命を時間という単位で刻み、生きている。時 間を共にすることは命の一部を捧げることである。会員達が心を寄せて新入会員と時間を共にし、未来 を語り合う。そんな人とひととの真剣勝負が次代の同志にとって最大の宝となろう。

卒業は、この冒険の出口であり、地域におけるオピニオンリーダーの入り口でもある。「鍵」を手にした その頼もしい背中は、次代のオピニオンリーダーたちの道標となり、その紡いできた歴史は、個々の点が 線として繋がる瞬間となり、新入会員にとっては到達点を知ることで、より活動に邁進するに違いない。 卒業という2文字が繋ぐ奇跡と「鍵」を見つけた者の圧倒的な熱量を我々は大いに堪能しよう。

出向は、各地から集う一騎当千のJAYCEEたちと共に切磋琢磨し、国家、国際、そして地域のために 心血を注いで大事を成すものである。そこに拡がるのは、地域を背負った覚悟の背中、圧倒的な覇気と 行動力、何よりも住み慣れた地域を離れてでも自己成長を欲する飽くなき探求心と高い志であり、彼らと 紡ぐ圧倒的な経験である。そんな同志と生涯の友として友情を育むだけでなく、その経験は、必ずや「鍵」 の在処を教えてくれるに違いない。出向という凝縮された一年間は、JCでの学びを何倍にも膨れ上がら せる爆発的な力を持つ。正に最大の人財育成プログラムである。我々は、来るべき未来のためにも、一人でも多くの同志が自らこの機会を勝ち取るべきである。私は、2017年5月、モンゴルの地に永遠に拡 がる大草原において、道なき道を行くバスの中にいた。その轍は砂埃とともに消えかけていたが、後から 続くバスが新たな轍を残していた。その轍が積み重なれば風や雨にかき消されることなく主張し続け、や がてそこには道ができ、そして新しい世界を育むフィールドになる。我々は、変革の能動者として、道を歩 む者ではなく、道を創る者にならなければならない。組織の将来を背負う者には、同志の先頭に立って未 開の地へと旅立ち、未来への道標となる使命があることを忘れてはならない。その覚悟は必ず組織に共 鳴をもたらすであろう。

外部団体への出向は、地域に相模原JCの理念や哲学、政策を示す絶好の機会であり、地域経営の 一翼を担う重要な機会である。我々は常に地域に目を向け、一歩でも前へ進めていく必要がある。そして、 その一人ひとりの活躍が我々の大切なブランディングである。

【運動の効果を最大化する戦略的広報と組織駆動】

運動は、盤石な運営基盤があって、はじめて大きな成果を遂げる。運動と運営という両輪が備わって 初めて強力に前進を遂げることができる。運動の実効性は、会員の能動性に裏打ちされた揺るぎない志と行動力、そして、これらの総和に留まらない会員間の調和が生み出す創造力、組織の叡智を結集した 事業構築、相手を知る戦略的な広報、名称やロゴだけで惹きつけるブランド力、費用対効果を踏まえた 予算発動、意思決定過程の充実などによって実現する。運営は常に運動を意識した中で意味を有する。

ブランディングは、一朝一夜にしては成し得ない。先輩諸氏が連綿と築き上げてきた信頼は、この地に 強く根付いている。我々は、この信頼を更に拡げ、価値にまで高めることで、運動の効果を最大化するこ とができる。ブランディングの本質は、我々の運動が社会の課題解決に寄与し、市民生活を改善し、地域 から求められる存在になることである。また、我々の人財育成の成果が社会に寄与し、そして大きなイン パクトを与えることである。これに加え、我々の運動を広く発信することでその存在と理解を得、共感を生み出すことである。その共感は、正にアクティブ・シチズンの誕生を意味している。

2016年7月10日の参議院議員総選挙から18歳選挙権による投票が始まった。2017年の衆議院 解散に基づく衆議院議員総選挙の10代の投票率は40.49%、20代の投票率は33.85%であった (総務省)。我々は、公開討論会により政策本位の候補者選択と主権者意識の向上に努めてきた。その趣旨は維持しつつ、若年層の投票率向上を図るべきだ。未来を担う若者たちが自らの国、地域の将来を 選択し実現することは、民主主義国家たる我が国の未来に欠かせない要素である。また、この機会を使い、若者世代に我々の存在を広く認知し、共に未来を創る意義を共有したい。

また、我々は、長年行政をカウンターパートとしてまちづくりに励んできた。毎年恒例となっている市長 との政策意見交換の場は、正に相模原JCが地域に積み上げてきた信頼の成果の一つである。本年は、 クローズされた空間の中でJCにしか語られない市長の軌跡や生き様、そしてリーダーシップを存分に体 感することで、人口72万人を要する政令指定都市を牽引してきたリーダーの本質とは何かを共有し、次 代のオピニオンリーダーたる相模原JCにしか味わえない究極の時間としたい。

相模原JCサポーターズクラブは、我々の運動をより市民に浸透させ、地域に一人でも多くのアクティ ブ・シチズンを生み出さんとする理念の下、2013年にまずは7000人の市民と繋がることを目的に設計 された。あれから6年。SNSの発達や地域の状況の変化も踏まえ、我々は今改めて市民と繋がることの 意味を再考し、この大きな可能性を次の実践的なステージへと昇華させよう。

また、我々の運動に共感し、資金面から運動を支援してくれる方々の存在を忘れてはならない。その 手法は、賛助企業、クラウドファンディングなど限りがない。資金調達は共感と交流から生まれ、そして発 展的な関係を構築することが肝要である。共感を超えた称賛は、更に大きなブランディングとなる。

目に見えないものを認識するのは困難であり、共感することなど不可能である。発信なきものは、存在 しないといっても過言ではない。我々は広報の持つ可能性に今一度焦点を当てるべきである。何らバックボーンを持たないYOU TUBERが共感と発信力だけで何百万人ものフォロワーを持つ時代である。あ らゆる広報手段や人脈を駆使して相模原JCを発信する。我々は、広報を結果へ繋ぐ大きなツールとして 活用できる組織にならなければならない。

その網は、我々の全事業に及ぶ。全事業で事前の広報審査を行い、動員だけに留まらない事業の特 性に応じた効果的な広報戦略を構築することで、運動の効果を最大化する広報を実現しよう。

年初の新年賀詞は、年間の政策を地域社会に発信するとともに、同志やパートナーシップを締結して いるアクティブ・シチズン達に感謝を伝え、社会関係資本を構築・強化する重要な意味がある。この場は、 相模原JCの年間政策の最大の発信の場であり、総括となる相模原創造フォーラムへと繋いでいく物語 の序章(プロローグ)となる。

HPやSNS、LINE、メールなどのツールは、その特性と対象を明確に定めて狙い撃ちすることで初め て効果を発揮する。毎年約40万人が集まる相模原市最大の市民まつりや運動の最大の発信の場であ る相模原創造フォーラムも我々を発信する好機である。

広報の力は何も外部への発信力だけではない。理事や会員の活動を内部で「見える化」し、会員や家 族等への理解や共感を育み、人とひととを繋ぐ力にもなる。広報は、自ら情報を取りに行くことで、より効 果的な発信が可能となる。会員一人ひとりの見えない努力や喜怒哀楽、圧倒的な存在感を示す背中、不 完全の放つ美しさなど普段はフォーカスされない活動にまで全て密着し、輝く瞬間や未来の原石を記録 と記憶に残すことで、我々の運動の尊さや会員の志や想い、そして「鍵」を見つけることの意味を共有し、 更なる力強い運動展開へと昇華することが可能となる。

JCは、世界に約120の国家青年会議所を有し、総会員数は約16万人いると言われている。JCが放 つ圧倒的なスケール感は、無限の学びを想起させる。人は移動した距離だけ器を拡げることができる。 日本は、そして世界は広い。これらで開催される諸会議や諸大会は、恒久的な世界平和を願い、地域 の発展を願う者たちの汗と涙の結晶であり、そのほとばしるエネルギーと叡智に触れることで必ず大きな 気づきと出逢うだろう。また、地域を離れて、普段とは違う空気と高揚感に包まれて同志と同じ釜の飯を 食べ、青年の信条と哲学、未来を存分に語り合う。そんな特別な時間が、会員達に普段は見えないもの を感じ取る感性を無意識に研ぎ澄まさせてくれる。普段はゆっくり話すことができない同志との友情が育まれ、組織の結束力がより一層強まる機会でもある。その凝縮された機会は、必ずや会員を積極的な変 化へと導くであろう。

友情は国境を超える。韓国釜山海雲台JCとの友情は、姉妹提携をした1982年9月15日から途切れ ることなく続いている。民間外交の力は国と国との歴史や利害関係、誇りや忖度などの一切を取り払い、 笑顔と盃だけで分かり合うことができる、そんな魅力で溢れている。国家間の外交に変化はあっても、 我々の友情は不変である。そして、この力がいつか必ず大きな力となって我々を助けることだろう。我々は、絶え間なく友情を育み、国際理解と国際意識の滋養に努めるべきである。

【挑戦が導く格と叡智による盤石な組織の確立】

組織の理念を実現するのは、ヒト・コト・カネである。運営は待っているだけでは運動の効果を最大化 することはできない。自ら積極的に人や問題にアクセスして、その叡智で解決策を提示し、より効果的な 手法を提供する。そんな攻める運営こそ、我々行動するJAYCEEには相応しい。行動の先に生まれる格 こそ内実を伴う格である。盤石な組織とは、運動と会員を支え、その効果と成長を最大化する組織である。

公益社団法人を維持する上では決算が非常に重要だが、運動の効果を最大化するためには、やはり 予算構築段階での入念な事業目的に沿った組み立てや費用対効果の検証が重要である。したがって、 その審査に要求されるのは、単に書式やルールの徹底、公益法人会計基準に則った公益目的事業比 率の管理に留まらず、投じた費用の効果を何倍にもする、又は目的達成のための運動の効果を最大化 する予算の構築である。他方で、公益社団法人として法律・定款・規則その他に準拠した運営や事業を行うことは当然として、品格ある青年経済人の組織として社会倫理等にも配慮しなければ、連綿と積み 上げられた相模原JCの信頼を維持することはできない。コンプライアンスの徹底は、社会からの信頼維 持に必要不可欠である。以上から、我々は、組織の全事業について財政・規則の両側面から発展的な 審査を実施し、これらの要請をより高いレベルで実現する必要がある。

また、その実現のためにはただ待っているのではなく、積極的に財政・規則や議案作成の指導を実施 して会員の事業構築の精度を高めるべきであろう。

議案書はJC運動の中核的且つ革新的ツールの一つであるが、プレゼンテーションそのものが目的化 してはいけない。膨大な文章と資料は、却って議論の核心を希釈化してしまう危険すらある。議論の精度 を上げるための過不足ない上程を実現する制度の再整備が必要となる。

その他定款、諸規定、審査、ルール及びマニュアルも、組織の存在意義、目的、発展的な運営や事業 構築のために存在するのであり、その目的や趣旨を常に意識しながら遵守し、時代の変化に応じた改正 も視野に入れることが重要である。

公益社団法人の維持も、それ自体を目的化せず、あくまで組織の存在意義や定款の目的達成のため、 運動の効果を最大化する法人格を見据えるべきであり、未来を見据えた柔軟な検討が必要とある。

青年会議所は、会議体である。合意形成はより多くの資本を結集するのに効果的である。他方で、そ のプロセス次第で力は変化し、成長にも隔たりが生じる。理事会等は、委員会や理事の叡智を結集した 高い位置での議論と意思決定が求められ、その実現には、これらの諸会議に高い格が必要となる。在る べき格とは、妥協や準備不足を許さない厳格な空気感と柔軟な発想と閃きを生む自由闊達な透明感と のアウフヘーベンである。

総会は、我々の最高意思決定機関であり、常に進化し、高みを求め続ける必要がある。惰性やマンネ リは組織を弱体化こそすれ、強くすることはない。型を徹底的に理解した先に初めて新しい世界が見えて くる。そこで要求される格は、最高意思決定機関に相応しい伝統と革新を備え、会員の意思決定をより高 い位置で実現するものである。事業計画や事業報告は運動の序章(プロローグ)と終章(エピローグ)で あり、志や生き様であって、それに相応しい最高峰の上程が求められる。

他方で、選挙は、次代の組織を託す圧倒的な覇気と行動力を備えた一騎当千のJAYCEEを選出する 場である。選挙は、適正且つ公正に実施し、且つ選出の瞬間を効果的にフォーカスするだけではなく、その瞬間が次代のリーダーの資質を向上させる圧倒的な経験の瞬間である必要がある。それこそが理事 の格を上げ、会員に理事に対する期待と憧れを生むことになる。JCのあらゆる瞬間は、青年の成長に繋 がる。選挙は、未来を担う青年の最初で最大の試練の場として位置付けられるべきである。

最後に、組織の最前線では、常に新たな歴史の1ページが刻まれる。そのあらゆる瞬間には、連綿と 受け継がれてきた歴史や志、未来へ繋がる有形無形のレガシーなどで溢れている。これを目の当たりに した者は、レガシーを未来へ継承する懸け橋となって欲しい。

【伝統と革新をアウフヘーベンした戦略的経営】

相模原JCは、2015年、創立50周年を迎え、第43回神奈川ブロック大会を主管した。我々は、先輩 諸氏が生み出した数々の感動の上に今の運動があることを改めて実感し、また、同志が力を合わせて 乗り越えられないものはないことを確信した。相模原JCが紡いできた軌跡は、伝統や文化という名の無 形財産となり、その叡智と汗、そして何より創始から連綿と受け継がれてきた志は今も我々の拠り所であ る。他方で、IT革命がもたらした情報化社会は、情報伝達や意思決定、イデオロギーでさえも変化をもた らした。その速度は、我々の創造を超え、時代と組織の現状に即した革新的な戦略をもって運動の効果 を最大化する、単年度制に捉われない組織経営が求められている。イギリスの自然科学者チャールズ・ ロバート・ダーウィンは、「種の起源」において、「It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change. (生き残る種 とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。)」と説く。組織の長期的発展のためには、創立50年代LOM運動指針の系譜を踏まえ、その検証だ けではなく、起爆剤となる諸大会誘致や次代を担うリーダー育成のための出向政策など、まだ見ぬ高い 挑戦をも視野に入れた組織の未来年表ともいえるグランドデザインを描く必要がある。その根幹にある、 組織の力の源泉としての持続可能な会員拡大のストーリーである拡大中期VISIONの策定や、個々の 会員の能動性の発揚も忘れてはならない。のみならず、次代のオピニオンリーダーで溢れるJCには、常 に政動社変を成す使命がある。今、相模原JCに求められているのは、グランドデザインを踏まえた大き な次代の戦略と、会員のリーダーシップの発揚を促すきめ細やかな組織運営である。我々は、今この時 こそ、伝統と革新をアウフヘーベンした戦略的な経営をもって、主体性溢れる市民の笑顔を見据えながら、 次代へ繋ぐ希望の土を耕す必要がある。

【終わりに】

JC運動は、我々の人生を豊かにし、明るい豊かな社会を創造する起点である。社会は、永遠の可能 性に満ちており、これを否定する者はいない。しかし、これを個人に置き換えると、多くの者はその可能性 に気がつかず、むしろ無意識に自ら線を引いてその可能性を閉ざしている。我々の目の前に拡がる世界 は、客観的には一つの世界であっても、実は全て各自の脳を通じて見た主観的世界である。今こそ、自 身に内在する無限の可能性に目を向けよう。そこには、必ずあなたが扉を叩くのを待つ、本当のあなた が待っている。真の自分と出逢うのだ。そこに能力や経験、肩書を問う必要はない。なぜなら、この世に 生を受けたあなたと同じ者など世界のどこにもいないのだから。あなたしか担えない使命が必ずある。天 命は、誰の下にも必ず降る。できないと決めつけず、どうしたらできるかを考えよう。不足があれば、隣人 に助けを乞えばよい。助けを求める声があれば、手を差し伸べればよい。一人で立ち向かう必要などど こにもないのだ。恥じるべきは行動しない自分であり、信ずるべきは隣で微笑む同志である。挑戦は、最 高に高揚する冒険であり、その冒険には必ずあなたを輝かす光が待っている。スティーブ・ジョブズは、 「死は生命最大の発明である。」と言った。限りある生命だからこそ、人は情熱を注ぐことができるのだ。 死は、たった今も刻一刻と迫っている。限りあるこの時こそ、代え難い生命の輝きである。

Take Action!

さあ、今こそ一歩を踏み出そう。踏み出した一歩があなたの世界を変える。行動した者だけが自分を、 そして世界を変えることができる。立ち止まる者に世界を変えることはできない。あなたを塞ぐ壁は何もな い。失敗は恥ではなく、自己成長の代え難い財産である。我々は、失敗した数だけ磨かれていく原石で ある。あなたの、そして地域の未来を切り拓くのは、あなたであり、共に歩む同志である。未来を恐れるこ とはない。青年には、能動者という肩書きこそ相応しい。道なき大地に未来への道を生み出す轍を創る のは、我々青年である。我々は、あらゆる可能性に対し、その起点となることができる。 「未来を予測する最良の方法は、未来を創ることである。」(ピーター・F・ドラッカー)。

以上

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