リンカーン・フォーラムに学ぶ、公開討論会の始まり
相模原青年会議所は市長選公開討論会を設えるにあたり、リンカーン・フォーラム方式を採用しています。リンカーン・フォーラム方式の公開討論会とは、一般社団法人公開討論会支援リンカーン・フォーラム(以下、同団体と表記)より提供されている『公開討論会マニュアル』に準拠したものを指します。同団体は、公開討論会を通じて政治家を選ぶというルールを日本に根づかせる実践活動とネットワーク創りを行っています。
同団体が公開討論会の開催を呼びかけ始めた当初、欧米では候補者同士が公開で討論することは当たり前のことでしたが、日本ではそれが難しいとされていました。日本の公職選挙法では、選挙運動のために第三者が複数の候補者を集めて討論をすることは禁止されていたからです。政治活動についてはゆるやかな規制しかないものの、特定の選挙に関する選挙運動については厳しい規制がかけられています。公示・告示前の公開討論会であっても、特定の候補に対し投票を促す行為は事前運動にあたるから禁止だというのが、法解釈も含めた当時の風潮でした。
では、どのようにして同団体は公開討論会を実現させたのでしょうか。公開討論会が公示・告示前に公平中立に行われる限り選挙運動には該当しないという理論をたて、討論時間中は基本的に有権者の出入りを禁止し、野次や暴言を厳しく取り締まり、完全公平な運営を行うことで公開討論会を実現したのです。そして、この公平中立な場を作るということに関しては、会場にお越しいただく皆様のご協力なくしては成立しません。客席からの声援・誹謗・中傷、司会者が促す時以外の拍手、特定の候補予定者をアピールする服装などをご遠慮いただくようにお願いをしているのも、公平中立が大前提の場であるためです。
相模原青年会議所が主催する公開討論会は公益事業です。市民のみなさまに立候補予定者の考えを知る機会を提供することが目的となります。フェイスブックでのライブ配信やユーチューブへの解説動画アップも計画し、より多くの市民のみなさまに市長選公開討論会をお届けできるよう準備を進めてまいりますので、どうぞご期待ください!
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